右往左往

日々右往左往している人の備忘録

私と勉強

この記事はTECH PLAY女子部Advent Calender2022 14日目の記事です。

未経験から独学でWebエンジニアになった1年を振り返って、私と勉強、転職のために勉強したこと、勉強の習慣などについて書きます。

 

 

前談

子供の頃、勉強が嫌いだった。
飲み込みが遅い私は期待されるような成績をサラッと叩き出せるような優秀な子ではなく、当時ハマっていたNARUTOの主人公ナルトやロック・リーに自分を重ねた。人の倍努力することで何とか成績上位に食い込むことができ、そして偏差値や順位などの数字に安堵するような子供だった。
あの頃の私にとって、勉強というのはテストでの順位や偏差値でしかなく、自分の価値を示せるツールでしかなかった。

そんな私の勉強への考え方が変わったのは、大学で研究室の教授が『一生勉強やなぁ』としみじみとした口調でこぼしたことがきっかけだった。
教授は仏語ももちろん流暢に話せるし、授業でも色々な引き出しがある人だった。その教授が、フランスからの留学生に『若い年代層は◯◯のことを何と言うのか』と質問し、先ほどの一言である。

これだけ賢くて色々なことを知っていてもまだ勉強だとこぼす姿に、私もこうなりたい!と直感的に思ったのを覚えている。そして同時に、勉強は誰かと競ったり、自分の価値を示すためだけのものではないのだと、私はそれまでの考えを改めた。

あれから随分と月日が経った今でも、教授の言葉は私のひとつの軸として心の中に残り続けている。

というわけで前置きが長くなったけれど、この約1年間、独学でプログラミングを勉強し、Webアプリケーションのエンジニアとして働き始めた私が勉強したことと、今、プログラミングと英語を勉強するにあたり、続けていることを自分への備忘録も兼ねて書いていこうと思います。
もし今勉強している人がいれば、参考例としてでも、アンチパターンとしてでも、役に立てるとうれしいです。

 

プログラミングの勉強でやったこと

これらを一通り進めてから、自分で考えたアプリをつくり、転職活動中はそのアプリをポートフォリオとしていた。ポートフォリオについては、あまり設計などの知識なしに進めてしまったことを今となっては後悔しているので、もしエンジニアに相談できる環境にいるのであれば、メンター料などを払って設計の相談をしてみても良いかもしれない。

 

勉強する習慣の話

とりあえず毎日終業後に自宅の机の前に戻り、自分のPCを開くようにした。最初のゴールは本当にこんなレベルで、とにかく毎日勉強をするスイッチを入れる練習をした。
大事なのはとにかく最初はハードルを低くすること。だんだんハードルをあげてもいいけど、仕事が忙しい時、体調が低空飛行な時用のプランBも持っておき、臨機応変にプランBを遊戯王の如くドヤ顔で出す。
プランBがないと、(今日は仕事が忙しかったからできなかった)という自責の思いだけが残り、やがてそれは(習慣化が苦手)という呪いに形を変え、少しずつ苦手意識のなかに積もっていってしまう。

勉強をする時間については、私の場合、低気圧やホルモンバランスにより左右される体と一緒に生きているので、この時間帯というのはあえて決めずに、1日2時間など時間で決めていた。

あとモチベーションに関しては、何かひとつでも自分の知らないことを学んだ時は、心の中に2000年代夢小説界にいたオタクなら誰もが知っているであろうあの有名な「ふ〜ん、お前おもしれ〜やつ」を心の中で呟き、新しく知ったことを面白がるようにしていた。(分からない人はググらないで大丈夫です、忘れてください)
上記は特殊だけれど、寝る時、電気を消してから(今日新しいこと勉強したな、新しいこと知ったな)と思い返すだけでも、ちょっとモチベーションが上がったりする。
ただ、これはあくまでモチベーション=面白さ直結型人間のケースなので、他にも例えば「◯◯までできたら明日はおやつにファミマのスフレプリンを食べる」など、自分で褒美ポイントを設けてあげるのもひとつだと思う。

来年の目標

  • まずエンジニアとして経験を積み、スキルを上げること。
    実務のほうはまだ具体性が描けていないけれど、Recursionを本格的に進めたいし、LeetCodeももっと解けるようになりたい。実務と自分の勉強のバランスを見つけながら、ちゃんと自分の勉強もしていきたい。
  • 英語、仏語
    まだ日本から出ることを諦めきれていないので、英語をしっかりやりたい。来年の年末には英語の本、読めるくらいにはなっていたい。仏語に関しては日々の習慣のなかに組み込みながら、数年かけてでもC1をとりたいです。
  • (番外編)BTSコンテンツを履修する
    好きになって2年目だが、まだ全然追えてないものがあるので、英語字幕にして見ようと思います。

 

去年の年末はまだReactを勉強し始めたばかりで、本当にエンジニアになれるのか、そもそもこれから先、生きていけるのか(勤めてた制作会社が小さかったので……)という不安に苛まれながらも、前に進み続けてきた結果、今の私は去年とは別の場所にいる。
だから来年も、不安も心配も辛いこともたくさんあると思うけれど、半歩でも前に進み続ければ、また来年の年末に今の自分には見れない景色がきっと目の前に広がっていると信じて、コツコツと日々精進していきたい。

エンジニアとして働き始めて1ヶ月目の振り返り

エンジニアとして働き始めて1ヶ月が経ったので、振り返りをしたいと思った。
(何もしないとただただ日常が過ぎていきそうだから)

 

 

前提

まず最初に私のこれまでと、どういう経緯でWebエンジニアとして就職することになったかについて、
・関西の小さい国公立大学文学部を5年で卒業
(専攻はフランス語圏地域の言語文学という果てしなく広いテーマ。卒業論文は植民地の政治と詩をテーマにした。今でも人文学が好きだと思うし、余裕があれば勉強もしたいと思う)
・新卒で繊維メーカー→ベンチャー→Web制作会社→今

 

右も左もわからない波にとにかくもまれた一ヶ月

前職でWebデザイナー兼ディレクター的なことをしていたとはいえ、システム開発は初めてなわけで、GitHubのコマンドひとつ調べることなしには打てない状態。
そんななか、割とコード量が多い(らしい)保守運用のプロジェクトにアサインされ、右も左も分からないままにチケットを振られる。もちろん質問はできる環境だったし、質問なしには前にも進めない状態だったので、調べても分からない時は遠慮なく質問をして、なんとか前に進もうとしたらあっという間に一ヶ月が経っていた。

右も左も分からないなりにできたこと

そんななか、チケットを進めたり、検証や本番環境への反映を行ったり、訳も分からないなりに前に進めたと思う。できるようになったこともたくさんあるし、今日先輩エンジニアの話を聞きながら(この話、一ヶ月前にされていたらなんの話か全然分からなかっただろうな)と思った。
反省点としては、新人意識が強過ぎたこと。潜在的な部分で(できなくて当たり前)と思い過ぎていたなと反省した。もちろん口には出してないけど、そういう感情というものは心のなかで思っていれば外から分かる時もある。
リファラルをしてくれた人から(この人も未経験からエンジニアになった人だった)、「最初は出来なさ過ぎて落ちこむけど、出来なくて当然なので、自分を責めすぎないように」と言われていて、確かになと思うけれど、一方で思い過ぎても駄目だと思ったし、早く先輩エンジニアたちを超えていけるようになりたい。それくらいのマインドでやっていきたい(尊敬しています、ちゃんと)

 

やっておけば良かったこと

  • 分からない単語をリストアップしておく
    思えば新卒の時も、その次のベンチャーでもずっとやっていたので、どうしてこれを思いつかなかったのだろう。今はnotionにまとめておいて、隙間時間や休日に調べたりしているけど、本当に息をするように分からない単語やなんとなく意味は分かるが人に説明まではできない単語が出てくるので、未経験からtechに転職する人は是非。
  • 技術記事が書けそうなネタを探しておく
    まだ経験が浅いからいきなり難しいのは書けないかもしれないが、逆に定点観測しがいがあるかもしれないし、そういうネタ探しみたいなのは余裕があったらしたら良いかもしれないと思った。でも実際、そんな余裕はない。
  • 毎週の振り返りを自分で行う
    気がつけば光の速さで時は過ぎる。振り返りというのは能動的にやらないとできないけど、振り返りがあると学んだことの定着はより深く早くなるし、次の学びにもより良い影響を与えると思っているので、振り返りはした方が良い。(だからこのブログを書こうと思い始めた)

 

12月の目標

  • プラスアルファを意識する
    まだ自分のチケットも自力でこなせない赤ん坊が何を言っていると思われるかもしれないけれど、例えば新しく知ったGitのコマンドがあれば、検索をしてみて他のユースケースを見てみるとか。ドキュメントのおかげで使えているGitHub actionを調べてみるとか。日々の業務内でこれめんどくさいなと思ったことを、自動化できるのかだけでも調べてみるとか。
    まだ言われたことすら満足にできないので、多くの時間は割かないけれど、ただ言われたことだけをこなしていても行きたいところには行けないだろうから、気持ちだけでもそう思っておく。
  • 文章を書く
    ブログやTwitterなど少しでも文章を書いていきたい。プライベートでもエンジニアリング面でも。今月2回書けたら(今回も含めて)良いな。

 

余談

この忙しいなかでも、これまでの経験から食べることと寝ることを怠ると駄目だと本能的に感じ、しっかりと睡眠と食事をとれたことは、この7年目に入った社会人生活における成長をようやく感じられた点だった。